- 空間トランスクリプトーム解析の信頼性を上げる方法 (2023年9月12日 更新)当社はin siuハイブリダイゼーション(ISH)を得意とし、特にRNAを分解させないように切片作製することをこれまで追求してきました。その品質確認の方法としてハウスキーピング遺伝子のβ-アクチンを検出して、RNAが分解されている切片(組織...
- DAB発色を濃く見やすくする試薬あります (2023年5月10日 更新)DAB発色系で免疫染色を行うと、少し色が薄く見えにくいことがあります。 そのような場合は、画像ソフトを使って色調補正をしたりしますが、カウンターステインの色も変わってしまいせっかくの 結果なのに加工感が拭えない場合が多々あります...
- CoV2(新型コロナウイルス)はISHでも綺麗に染まります (2023年4月28日 更新)CoV2用のプローブを作製してISHを行ったところ、想像以上に綺麗に染まりますのでご紹介します。 それもウイルスを構成するタンパクをコードする11領域のうち、それぞれ8領域を特異的プローブで染め分け可能です。 抗体を用いて免疫染...
- 線維化部位の面積測定で気づいたこと (2023年2月7日 更新)最近、肺、肝臓、腎臓、皮膚、移植臓器などで、線維化病変を伴った疾病について様々な研究が行われています。 当社にも線維化の評価や線維化の程度を定量的に評価したいとの相談がかなり増えました。 そこで今回は、線維化病変の定量的評価につ...
- 抗体って信頼できますか?2回目 (2022年11月15日 更新)以前、免疫染色に使用できるという抗体の半分以上の特異性が得られないと書いたことがあります。 まだ最近も何度も使えない抗体があったので、本当はどうなのか調べてみることにしました。 会社設立から20年で実際にこれ...
- 細胞の生存率を可視化したい! 死細胞を検出したい! (2022年8月25日 更新)組織染色で死細胞を判断する新しい指標! 組織切片やスフェロイドや細胞構造体で、細胞が生きているのか見たいという要望がよくあります。細胞死のマーカーとしてアポトーシスを検出するTunel染色や、固定前の細胞で生死判定するためのトリパンブルー...
- 細胞を切って見る(浮遊細胞、スフェロイド オルガノイド 篇) (2022年5月1日 更新)セルカルチャーインサートに続いて、今回はスフェロイドやオルガノイドなどの3D培養した細胞の標本作製から解析方法について書きます。 下記の図では緑色の部分になります。 そこで使えるのが当社のiPGell...
- Xenograftモデルからヒト由来組織の染め分け(PDX、CDX) (2021年6月7日 更新)昨今、がん研究が再熱をおびるようになりXenograftモデルを用いた組織染色のご依頼が増えてきました。 染まっているのが移植したヒト由来のがん細胞株や組織かどうか、簡単に見分ける方法があります。 当社ではISHで以下のプローブ...
- Corning社マトリゲルを用いたスフェロイド、オルガノイドの染色 動画付き (2021年4月2日 更新)弊社ではよくマトリゲル(Corning社)で培養したスフェロイドやオルガノイドをパラフィン包埋し切片にして細胞染色をおこないます。 その前処理として簡単時短の裏テクです。 1)マトリゲルを培養液ごとピペッティング、その後iPGe...
- 腸管ロール切片(スイスロール切片)作製方法 動画付き (2021年3月6日 更新)以前に腸管ロール切片(スイスロール切片)を用いて解析するメリットを述べました。 その後 、当社に多くのの問い合わせがありましたが、当社に到着した段階で既に修正できない状態でのご相談が多く、サンプリングの注意点を動画にしてみました。 ...
- 細胞を切って見る(セルカルチャー インサート 篇) (2018年9月20日 更新)最近、細胞培養の技術や方法も多種多様になってきました。 当社にも細胞を染色したいというご要望が、ここ数年で何倍にも増えています。その中の一つ、下記写真のセルカルチャー インサートを用いて培養した、3D培養細胞の解析方法について今回はお...
- パラフィン切片とパラフィンブロックの長期保存方法 (2018年7月6日 更新)私たちは、パラフィン切片やパラフィンブロックの保存方法にも気を配っています。 これまでの経験で、切片の保管や保存方法によって免疫染色やISHの染色性にも差が出ることがわかりました。 ターゲットが高発現であればあまり影響を感じない...
- 実験動物の倫理規定に関して (2018年6月14日 更新)少し、思うところがあり書きます。 大学官公庁の研究機関や民間企業でも、実験動物の取り扱いに関してそれぞれの倫理規定の下で実験されているかと思います。 私たちも、もちろん 自社の倫理規定に則って実験を行っていま...
- 臨床病理とは違います。。。 (2018年4月28日 更新)病院の病理検査室で診断目的で行う免疫染色やISH『臨床病理』と、マウスや動物を用いて研究目的で行う免疫染色やISH『分子病理』※では、根本的な考え方が違うと思っています。 ※今回は、研究目的のISHや免疫染色を『分子病理』と呼ぶことに...
- 腸管ロール切片を用いた染色 (2018年3月25日 更新)最近、腸内フローラの研究や免疫研究で、マウス腸管を用いた免疫染色やISHの試験をよくご依頼いただきます。その際に私たちが気付いたことがあります。 腸管はマウスで35cmほどあり、あまりに長くスライドガラスに乗らない...
- 凍結切片での免疫染色条件検討について (2018年2月21日 更新)私たちは免疫染色の条件検討を行う場合、通常はパラフィン切片を用いて行います。 ただ、そうは言っても免疫染色の情報が無い抗体や自家製抗体などは、凍結切片を用いて特異性の検討を行うことも多々あります。 ブロック作製の過程で熱や有機溶...
- なぜ 私たちはパラフィン切片でISHを行うのか?① (2018年1月27日 更新)論文などでISH(RNAの検出)のデータを見ると凍結切片を使う方が多いようです。たぶんそれは凍結切片の方が楽で感度が高いと考えられているからだと思います。 ただ、私たちはISHの受託試験ではかなり前から凍結切片は使わず、ほぼ100%パ...
- 灌流固定の重要性 (2017年12月20日 更新)実験動物を用いた組織染色で、灌流固定は非常に重要なのですが、そんなの関係あるの?と意外に簡単に考えていないでしょうか!? それも人によって方法や灌流時間も違いますし、しない方もいます。我々は、灌流固定の方法、或いはするしないで大きく染...
- 免疫染色の抗原賦活化ってどれが正解??? (2017年11月21日 更新) マウス腎臓 連続切片を使用 論文A:無処理 論文B:酵素処理 論文C:熱処理 これまで研究者の方のご依頼で、1,000種類以上の抗体を用いて免疫染色(IHC)の条件検討を行ってき...
- 魔法のin situハイブリダイゼーション(ISH) プローブに気をつけて! (2017年10月18日 更新)最近、RNAが壊れた切片からでも検出できる、1コピーでも検出できる、なんと魔法のようなISH用のプローブが売り出されています。。。 それって本当ですか??? 研究者の方々と、この魔法のプローブが使えるかどうか、幾つかの遺伝子で確...
- 蛍光免疫染色の誘惑 (2017年9月12日 更新)蛍光標識での免疫染色は綺麗で見栄えがよく、論文でも広く使われています。 でもその結果って本当ですか? 蛍光免疫染色は10年以上前から当社の受託試験では用いていません。理由はfalse positiveな結果報告をしてしまう可能性...
- 抗体って信頼できますか? (2017年8月4日 更新)よく市販されている抗体を購入して免疫染色を行いますが、どれだけ条件検討を行っても特異性の確認できず信頼できない物が半分以上あると感じています。クレームを入れてもメーカーによっては代替品を送ってくるだけで特に解決策もありません。 購入者...