2017年8月4日 更新
よく市販されている抗体を購入して免疫染色を行いますが、どれだけ条件検討を行っても特異性の確認できず信頼できない物が半分以上あると感じています。クレームを入れてもメーカーによっては代替品を送ってくるだけで特に解決策もありません。
購入者側が手間と時間を掛けて検討しても期待する結果が何も得られず、どの結果が正解なのかも解らないことも多々あります。使えない抗体なのにメーカーのデータを信じてそのまま論文に投稿してしまうケースも見受けられます。これはサイエンスの発展に大きなマイナスだと思います。
業界全体にも使えらたらラッキーというような受け止め方をする風潮があるような気がしますが、どんな染色結果が出ても全て購入者側の自己責任で、高価な抗体を販売しているメーカーが特異性を保証しない、担保できないのは問題ではないでしょうか?