腸管ロール切片を用いた染色

最近、腸内フローラの研究や免疫研究で、マウス腸管を用いた免疫染色やISHの試験をよくご依頼いただきます。その際に私たちが気付いたことがあります。

 

腸管はマウスで35cmほどあり、あまりに長くスライドガラスに乗らない為、4~5cmほどの長さに切って解析されることが多いかと思います。

 

経験的な話なのですが、目的の分子によっては、位置が数センチずれるだけで発現パターン(染色差)に大きな違いがあることがあります。

例えば同じ小腸でも、胃側と大腸側では全く違う染まりになる場合があります。

処置を行ったマウスとWTマウスとの発現比較をするような場合、その差は位置のずれなのか判断がつきません。

 

そこで私たちがお薦めしているのが、腸管ロール切片です!!!

 

これはSwiss Roleとも言われ、胃から結腸までをぐるぐる巻きにしていますので、マウスの腸管全てを1枚のスライドで切れ目なく観察できるだけでなく、絨毛の形もきれいな像が得られる有用な解析方法です。

参考までに染色画像を載せましたのでご覧ください。

また4月よりワイルドタイプのマウス腸管ロール切片(BL6、SPF、無菌)販売開始します、IHCやISHで使用可能です。

 

【画像】

BL6マウスのHE

SPFマウスのHE 無菌マウスHE

BL6のISH

腸管ロール
腸管ロール腸管ロール腸管ロール腸管ロール腸管ロール腸管ロール

SPFマウス HE画像 無菌マウス HE画像
腸管ロール 腸管ロール
SPFマウス 空腸 HE画像  無菌マウス 空腸 HE画像
腸管ロール 腸管ロール
ISH 画像  ISH 画像
腸管ロール 腸管ロール

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