組織試料の調製・泳動・転写・検出(化学発光)・スキャナーでによるスキャニングを行い、スキャンニングファイルをご提出する受託試験となります。
※シグナルの数値化による比較定量などはお引き受けしておりません。
特長
- お客様からのご要望に応じて、動物の解剖から画像ファイルの作成まで一貫してお引き受けいたします。
- 250kDa以下の分子量のタンパ ク質の解析を行います。
- 以下のような用途にご利用いただけます。
- 目的タンパク質の臓器別での発現の確認
- 目的タンパク質の発現量の変化(半定量)
- 抗体のウエスタンブロットでの適用確認
解析例
正常マウス( C57BL/6 ) 8週年齢 各 50ug total protein |
1 :脳 , 2 :心臓 , 3 :胃 , 4 :肝臓 , 5 :脾臓 , 6 :肺 , 7 :腎臓 ,
8 :膵臓 , 9 :小腸 , 10 :大腸 |
手順
抗体反応確認試験
抗体をお客様でご用意ください。
ご提供いただいた抗体の特異性をチェックいたします。
正常マウスやラットでチェックできる抗体の場合、当社ストックのタンパク質をポジコンとして使用します。ご希望の臓器を2臓器までお知らせください。
マウスやラット以外の抗体の場合、お客様よりご提出いただいた試料(ポジコン)を用いて特異性をチェックします。
この時点で、特異性の確認が取れない場合は、解析終了となります。
本試験
試料数:1~12サンプル/メンブレン
マウス・ヒト試料の場合は、GAPDHもくしは、アクチンを用いた実験も同時に実施いたします。
試料数:13~24サンプルは、2枚目のメンブレンとなります。
試料について
※試料には、必ずIDを表示して下さい。
ご依頼前に目的とするタンパク質の生化学的情報についてお知らせ下さい。
お知らせ頂く内容
- 目的タンパク質の細胞内局在(細胞質タンパク質/膜タンパク質/核内タンパク質 等)
- 目的タンパク質の分子量
- 抗体の情報
- 市販抗体の場合:メーカー名・品番
- 自家抗体の場合:抗体作製動物種・
- 抗体の力価・特異性(ELISA等での検討データ)
試料の調整からご依頼の場合
a) お客様の試料が組織である場合
- 目的臓器を摘出し、サンプル毎にジッパー付ビニールパックなどに入れて直ちに-80℃以下で組織を凍結してください。
※緩衝液等と一緒に凍結する必要はございません。 - 目的タンパク質に適した抽出法などの情報があればお知らせ下さい。
- 試料とドライアイスが接触しないようにご注意ください。
- ドライアイスを同梱した状態で冷凍便にて当社にご送付下さい。
※正常マウスやラットの組織での解析をご希望の場合は当社で解剖から実施しますので、試料の準備は不要です。
b) お客様の試料が細胞である場合
b-1) 接着系の細胞の場合
- 培養器内で細胞を洗い、そこに直接タンパク質抽出バッファーを加えて低温にてインキュベートし、セルスクレーパー等で細胞残渣ごと遠心チューブに回収して下さい。
- 分散剤による細胞の剥離操作はできるだけ行わないで下さい。
- 細胞残渣の遠心分離等の操作は不要です。
- 使用されたバッファーの詳細をお知らせ下さい。
- 回収した試料は直ちに-80℃以下で凍結し、ドライアイスを同梱した状態で冷凍便でお送り下さい。
b-2) 浮遊系の細胞の場合
- 100×g~300×g程度の軽い遠心で細胞を集めて培養液を抜き、細胞を洗浄した後に、再度細胞を集めて、 洗浄バッファーを完全に抜き取り、細胞のペレットのみを直ちに -80℃以下で凍結してください。
- 緩衝液等と一緒に凍結する必要はございません。
- ドライアイスを同梱した状態で冷凍便にて当社にご送付下さい。
タンパク質抽出液として調製済みの場合
以下の点にご注意下さい。
- ご提供いただくサンプル濃度 : 2mg/mL~
- 試料抽出の際の抽出方法(使用したバッファーの詳細)をお知らせ下さい。
- タンパク定量がお済の場合は、その濃度を記載したものを添付して下さい。
- -80℃以下で凍結し、ドライアイスを同梱した状態で冷凍便にて当社にご送付下さい。
タンパク定量
タンパク定量に関しましては、当社で実施することも可能です。
キットを用い、BCA法にてタンパク定量を行います。
* タンパク質の抽出に用いる多くの界面活性剤の存在下でも安定してタンパク定量を行うことが可能です。
電気泳動・転写
- 試料をSDS-PAGEにて、電気泳動し、セミドライブロッティングによりメンブレンに転写します。
- 1ブロットにローディングできるのは、12検体までです。
- 泳動の順番などはご依頼時にご指定いただく事になります。
検出
ペルオキシダーゼ標識二次抗体を用いた化学発光により検出し、スキャナーで検出します。
その他
試験系のポジティブコントロールとして、目的抗体のウエスタンブロット後のメンブレンから目的抗体を除去し、弊社が所有しておりますβアクチンなどのハウスキーピングタンパク質抗体での反応試験を実施致します。こちらは試験系のコントロールとなりますのでターゲットタンパク質の量を補正・比較する目的ではございません。発現量の違いにより検体毎にシグナル強度が異なる可能性もありますことをご了承いただけますようお願いいたします。
ご注文方法/価格
価格及び納期は、ご依頼内容を確認させて頂いた後にご回答いたします。 詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。
※ 試料をお送りいただく際、到着は土日・祝日を避けるようにお願いいたします。