当社 製造・販売試薬
iPGell 〜細胞浮遊液ゼリー化試薬〜
本キットで作製した検体の切片作製の受託サービスも承っております。
「浮遊細胞や3D培養細胞(胚様体・スフェロイドなど)を手軽に切片にしたい」
その要望にお応えいたします!
概要
細胞を室温で かつ 迅速 に、 生きたまま ゼリー状に固める試薬キットです。 細胞に毒性を示す化合物は含まれていませんので、安心してご使用いただけます。
ゼリー状に固められたサンプルは、そのまま固定液に浸漬することができるので、 組織と同じ感覚で ブロックおよび切片を作製することができます。
パラフィンブロックおよび既固定凍結ブロックの作製に適しています。
iPGell カタログダウンロード[PDF:1.3MB]
サンプルの例
- 初代培養細胞,胚様体,スフェロイド
- iPS 細胞,ES 細胞
- 浮遊細胞,血球細胞
- セルソーターで分取した特定細胞集団
- 微小組織,微小生物(1mm以下) など
用途
- 細胞(塊)の断面を組織切片として観察
- 遺伝子やタンパク質の発現解析(in situ Hybridization、免疫組織化学染色)
- 微小サンプルの取り扱いを容易に
価格
製品番号 | 製品名 | 価格(税込) |
---|---|---|
PG20-1 | iPGell | ¥49,500[20テスト] (税抜価格:¥45,000) |
トライアルキット(PG-trial)の販売は終了いたしました。
製品仕様
iPGell | 試薬 | A-solution | 60μL / tube ×4本(各チューブ1回分の練習用を含む) |
---|---|---|---|
B-solution | 300μL / tube ×4本(各チューブ1回分の練習用を含む) | ||
付属品) | サンプルチューブ 20本 練習用チューブ4本 使用説明書1部 |
||
輸送と保管 | 凍結(-20℃; ドライアイス)にて輸送 到着後、試薬(A-solution、B-solution)は速やかに冷凍保存(-20℃) |
||
品質保証期限 | 12ヶ月間 |
iPGell を用いて作製した切片の解析例
マウス細胞由来の胚様体を用いた形態観察(HE 染色)
胚様体 A (x 100) |
胚様体 A (x 400) |
胚様体 B (x 100) |
胚様体 C (x 100) |
マウス腹腔内浸潤細胞を用いた発現解析
ISH & IHC 二重染色(パラフィン切片) (x 1000) |
IHC (既固定凍結切片) (x 1000) |
|
3D 培養(スフェロイド培養)細胞を用いた発現解析
IHC(既固定凍結切片)(x 1000) |
抗体D(茶色)/対比染色(青色) |
培養細胞を用いた発現解析( in situ Hybridization )
遺伝子 E (x 400) | 遺伝子 F (x 400) | ネガティブコントロール (x 400) |
遺伝子(青色)/対比染色(ピンク) |
受託サービス・お問い合わせ
iPGell で調製したサンプルにつきましては、当社にてブロックおよび切片の作製・染色を受託いたします。
当社がこれまで培ってきた組織切片作製および染色の技術と iPGell を組み合わせることにより、目的のタンパク質や RNA を高感度に 検出することが可能です。
受託サービスの内容
- パラフィンブロックおよび既固定凍結ブロックの作製
- パラフィン切片および既固定凍結切片の作製
※パラフィン切片の場合のみ連続切片の作製が可能です。 - in situ Hybridization
- 免疫組織化学染色
- 各種特殊染色
説明書PDFダウンロード
iPGell説明書Ver.6.1 DL用 2105 [PDF:749KB]
ドキュメント
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FAQ
シャーレで培養している状態のまま固めることは可能ですか?
シャーレで培養中のまま固めることはできません。浮遊液の状態にしていただき、規定量を付属のサンプルチューブに採ってチューブの中で固めて下さい。また本製品は、浮遊液の状態をそのままゼリー状に固めるものですので、少ない細胞数のサンプルに対して使用することで細胞を集約できるものではございません。
どの程度の大きさ(上限)のサンプルまで使えますか?
iPGellは、培養細胞や胚様体( 約 0.2 mm )など、組織ブロックにするのが困難だった極微小なサンプルをゼリー中 に閉じ込めて、一般組織と同様に扱いブロックにすることを目的とした製品です。解剖で摘出可能な大きさの組織などは、本製品の使用には適しておりません。
iPGell で固めたサンプルはそのままでどの程度保存できますか?
本製品は、サンプルを保存することを目的とした製品ではございませんので、ゼリー状に固めた後は直ちに固定を開始して下さい。浮遊液をゼリー状に固める操作から 固定開始までを非加熱かつ迅速に行なえることで、細胞を生きたままに近い状態で固定することが できるので、RNA やタンパク質の分解・変性が少ない状態で固定されます。 なお、パラフィンブロック作製後は長期間の保存が可能です。
ゼリー中の細胞は生きていますか?
本製品を用いますと、浮遊液の状態から 1 ~ 2 分の間にゼリー状に固まりますので、その処理の間は生きていると考えられます。しかし、ゼリー状に固めた後、直ちに固定を開始することを前提とした製品ですので、どの程度の時間だけ生きているかの検証はしておりません。
既に固定した細胞を固めることは可能ですか?
はい、可能です。 ですが、固定液が残っていたり、サンプルが固定液中に浮遊した状態ですと、上手くゼリー状に固まらない 場合がございます。従いまして、軽い遠心や自沈後に固定液を除いて PBS などで洗浄していただき、 最終的に PBS や培地に再浮遊させた状態で本製品をご使用下さい。 また、サンプルをゼリー状に固めた後は再度固定液に浸漬して下さい。