Antisense Transcripts RNA
解析例)アンチセンスRNA
非翻訳性アンチセンスRNAはセンス鎖と二本鎖を作ることにより、遺伝子の発現制御を行っている分子と考えられています。データベース解析及び発現解析により確認されているセンスーアンチセンス転写産物の発現分布をISH法を用いて解析いたしました。
弊社ではセンス鎖検出用アンチセンスプローブとアンチセンス鎖検出用センスプローブを用いたISH染色により、アンチセンスRNAの存在を確認しております。
センス鎖で発色が見られた場所では、アンチセンス鎖では発色が見られない。
センス鎖、アンチセンス鎖でお互いに拮抗するような発現パターンが見られる。 (連続切片にて染色)
参考文献・学会発表
組織特異的に変化するナチュラル・センス – アンチセンス遺伝子の発現解析
清澤秀孔1,2、三瀬名丹1、岩瀬秀3、大久保和央4、瀬野龍一郎4、安部一俊4 、阿部訓也1,2
( 1 理研・ BRC ・動物変異 2 筑波大院・生命環境科学 3 理研・ BRC ・ 情報解析 4 ジェノスタッフ株式会社)
第28回日本分子生物学会年会
Kiyosawa H, Mise N, Iwase S, Hayashizaki Y, and Abe K
“Disclosing hidden transcripts: mouse natural sense-antisense transcripts are enriched in poly(A) negative and nuclear localized.”
Genome Res. 15, p.p. 463-474. 2005.
Kiyosawa H, Yamanaka I, Osato N, Kondo S, RIKEN GER Group and GSL Members, and Hayashizaki Y
“Antisense transcripts with FANTOM2 clone set and their implications for gene regulation.”
Genome Res. 13, 1324-1334. 2003.