HE染色グレードと免疫染色用グレードのパラフィンブロックの違い

HE染色グレード 免疫染色(IHC)グレード
エタノール 病理用(エタノール100%ではありません。)

または、免疫染色・ISH用で使用した試薬。

試薬特級
包埋の試薬の使いまわし 複数回 なし

(毎回全ての槽を新しい試薬に交換しています)

包埋の各槽の時間 反応時間を管理していない工程があります。 各工程を最適な時間で実施しています。
ブロックや切片の保存 室温 冷蔵

HE染色用に作製したブロックでも免疫染色は可能ですが、染色性にバラツキがでることを確認しています。

原因は、病理用エタノールの使用と試薬の使いまわしです。HE染色での染色性はほとんど変わりません。

 

IHCグレードの溶媒の交換

 

溶媒の使い回しによる変化

当社著 実験医学別冊 「細胞・組織染色の達人」羊土社より

 

切片作製:IHCグレード パラフィン切片 湯のばし

薄切後のパラフィン切片を湯伸ばしする際に使用する水は、超純水を使用しております。

MilliQ

ISHグレード:RNA解析用

  • 溶媒を毎回、新しいものに交換したものを使用いたします。
  • 上記のバットについては、乾熱滅菌をかけたものを使用いたします。
  • 薄切切片を拾う”はけ”は使いまわしのものを使用いたしません。
  • 作業者は、手袋はもちろん、マスク着用で作用を行います。

 

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